「今宵こんな片隅で…」朴璐美がシャーマンキングの現場で林原めぐみ と 高山みなみ から毎週お説教されていた話

      2016/04/08

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今宵こんな片隅で… #10

2016年2月25日(木) 27分
ST-Xで配信(AT-Xでも放送) 公式サイト
(月額1,080円の有料会員限定)

【出演】
若本規夫

たかはし智秋

速水奨

朴璐美

 

【概要】
たかはし智秋が『BAR片隅』の何でも包み込んでくれるママに扮し、常連客の若本規夫とアダルトな雰囲気で送るトークバラエティ『今宵こんな片隅で…』
第10回のゲストは、前回に引き続き速水奨と朴璐美。
「シャーマンキング」の現場で高山みなみと林原めぐみから毎週のようにお説教されたことで、朴にある変化が起きる。

 

【見所】
前回はゲストに速水奨と朴璐美を迎えて、若本キャスティングや、昔のアフレコ現場では煙草とイカを炙る人のせいで煙たかったことなど、貴重すぎる話で大いに盛り上がった「今宵こんな片隅で…」

今回はその後半戦。

ホステスと常連客風のオープニングトークを挟んで、若本の歌から番組スタート。

 

大阪で生まれた女 / 若本規夫

 

最初のトークテーマは「ターニングポイントとなった作品」

自身の転機となったアニメについて速水から話していった。

速水「若本さんと初めて共演した『聖戦士ダンバイン』もそうですけど、オーディションで受かって主要な役を頂いたんですけど……。これ、ちょっと誤解されるかもしれないんですけど、やらされてる感というか」
若本「ああ~、はいはい!」
速水「自分から主体的にやってるんじゃなくて、スケジュールが入ってきてオーディションで受かったからやってることであって、個というものがそこに投影されてなかった気がするんです」
朴「うん」
速水「でも、そこから10年くらい経って、同じ制作会社で千葉耕市さんが演出された『勇者エクスカイザー』」
若本「うんうん」
速水「ロボットアニメのロボットの主役を演じて、さっき『二枚目ですかしていた』って言ってたけど、その時はロボットだから自分ではセーブすることもなく全力でやらないといけない。だから、その役をやったことで肉体が解放されたというか」
若本「(笑)」
速水「今まで舞台をやっていた時は声のセーブなんてしたことなかったのに、何でマイクの前ではコントロールしていたんだろうと思って」
若本「演技開眼か?」
速水「自分の心技体というか、ちょっと流れた気がします」
たかはし「それで、どんなロボットだったんですか?」
速水「美形」
若本「(笑)」
朴「なんでオチまで用意してるんですか(笑)」
たかはし「速水さんの尊敬するところはこういうところです。以前、イベントでご一緒した時も、このように場を〆るんですよ。速水さんに回ると、ドリフのようにバッと〆る。全てが大団円になるっていう」
若本「最高だな」
速水「(勇者エクスカイザーは)子どもたちの見るアニメだったんで、子どもたちの反応が直にくるのを知って、今まではマイクと自分だけだと思っていたのが、そうではないんだな、一方通行ではないんだな、と」
若本「その頃、お嬢さんだったファンの子たちは、いまは……」
たかはし「ママになって」
若本「交流はあるわけ?」
速水「あります、あります。母娘2代になってますね。(芸歴)36年目ですからね」
朴「すごーい!」

 

一方、朴の転機となった作品はというと、

朴「元々が(速水のダンバインと同じ)富野由悠季さんの作品から入っているもので、何というか、声優業界を目指して声優になった訳ではないというところが自分の中のどこかしらにずっとあって。だから、私が求められているのは、そういうことろじゃないところで勝負することだと思ってやってきていたんです」
速水「うん」
朴「だから『シャーマンキング』という作品で、物凄く肩肘張ってた状態だったんです。『負けるもんか!』みたいな。『あたしは違うことやってやる!』みたいな。そういう気概でマイクに臨んでいたら、(同じ現場の)高山みなみさんと林原めぐみさんに『あーあ、バカだなあ』って滑稽に映っていたみたいで(笑)」
若本「(笑)」
朴「『こんなところで肩肘張って。何やってんだろう、あのバカ』みたいな」
若本「でも、あの2人も肩肘張ってた時期あんだよ(笑)」
朴「(笑)」
速水「いや、でもあの2人は若い頃から意外と……」
若本「いや、そりゃあ若い頃にその世界に突入して行く時は肩肘張るよ」

と、高山みなみと林原めぐみの若手時代に関しては、大御所の間でも少々意見の分かれるところだった。

すぐに朴の話へと戻り、

朴「毎週毎週一緒にご飯を食べに行ってくださって、毎週毎週お説教だったんです。『お前な!』みたいな」
若本「(笑)」

笑いすぎて、若本は危うく口に含んだものを噴いてしまうところだった。

朴「最初はぶっちゃけますと『何だよ、うるせーな!』って思ってる自分がいたんですけど」
若本・速水「(笑)」
朴「だけども、ご飯に行くのを悔しいながらも楽しみにしている自分もいて……。その頃、私はマイク前からどくっていうことすら出来てなくて」
若本「えっ、どかないの!?」
朴「どけなかったんです」
若本「そらまずいだろう!(笑)」
朴「そうなんです。(マイク前で)そのままになってしまっていて。そしたら高山みなみさんに『お前な、舞台とかやってるけど、次の出番の人に譲るなんて当然の行為だろ! マイクワークっていうのは、芝居の交流じゃないか! お前、何やってんだ!』って、そういうようなことを毎週毎週言われて……」
若本「それはストレス溜まるよな?」
朴「いえ、色んなところがボロボロ落ちていって、綺麗に削がれていって、改めて声の仕事をちゃんとやりたいって思えたんです。何で笑ってるんですか(笑
若本「いや、面白いなって(笑)」
速水「ちなみに、その毎週の食事会は奢って貰ってたの?」
朴「えーっとね、出していただくこともありましたけど、自分で支払うこともありました」
速水「説教したいときは、僕、絶対奢るよ」

誰かに説教する時は必ず奢るのが速水のスタイルのようだ。

朴「(2人に)ちゃんと教わって、それからです。自分が胸張って声優ですって言えるようになったの。本当に2人には感謝していて、いまだにお父さんが高山みなみさんで、お母さんがめぐさんで、到底頭が上がらないです」
若本「ああ。それ何十年前?」
朴「若本さん、私そこまで古い人間じゃないんですよ(笑) よく勘違いされるんですけど」
若本「高山もそういう時期があったんだよ。2人とも生意気だったよ。更に生意気だったのは、この間(番組に)来た高乃麗だ! あれは物凄かった!」
速水・朴「(笑)」
若本「俺は一緒になったことないんだけど、仕事終わったら古手の男連中が待ってんだって。それで連れて行かれて説教だって」

 

そんな朴だが、いまは後輩に指導する立場になったようで、上手く芝居の出来ない若手に「出来ないことは恥ずかしいことじゃないよ」など優しく声を掛けて導いている、とたかはしは語った。

朴「そんなこと言った?」
たかはし「私は言われてないです」
若本「なんだよ、おい(笑)」
朴「何、ウソついてんだよ(笑)」
たかはし「いえ、それを見てたんです。私はそれがすごく羨ましかったんです。それも、お説教という感じでも、教えてあげてるって感じでもないんです」

かなり飄々と、ひょうきんに後輩を指導しているようだ。

若本「その(同じような指導をする)中に、かないみかもいないか?」
たかはし「みかさんは、またチャンネルが別。私の中で別口なんです」
若本「何だよ、違うのか。ややこしいな(笑) 男の連中にもチャンネル違いってあるの?」
速水「あるんじゃないですか」
若本「やっぱりあるか」
朴「あ、私もそれでビックリしたんです。外画の飲み会では、何で30分経ったらみんな喧嘩しちゃうんだろうって(笑)」
若本「それはアルコールの質が良くないのよ(笑) 今はそんなことないよ」
たかはし「本当にお酒の質の問題なんですか?」
速水「精神状態もあるよ」
朴「全てです」
若本「全て、全て。みんな不満なのよ。それぞれが不満なのよ」

この話の続きは、やや強引な編集でカットされていた。

外画の飲み会でよくあった喧嘩について若本が何を語ったかは闇の中だ。

 

次のトークテーマは「若さんに相談したいこと」

まずは朴から、

朴「彼氏が出来ないんです! 何で彼氏が出来ないんだと思います?」
若本「それは、まだ君がそういう相性の人に会ってないからだ。君の場合は、一見強いから。本当は弱いところもあるんだけど、そういうところも深く理解してくれる男性が現れたらスパっといく」
朴「どこに、どこにいますか?」

かなり切実な朴。

若本「それは、それは分からん。でも、必ず出会うと思う」
朴「いつ?」
たかはし「占い師みたいになってる(笑)」
若本・朴「(笑)」

 

一方の速水はというと、

若本「経営問題?」
速水「一昨年、独立しまして」
朴「えっ、えっ? 独立なさったんですか?」
若本「社長さんよ」
速水「妻が副社長やってますけど」
朴「ええー! もうみんな色々入れ替わってきちゃって」
若本「ちなみにさ、経理は誰が握ってる?」
速水「経理はちゃんと経理担当がいますので」
若本「経理は君が握った方がいいよ」
速水「私ですか? 私、『枠』って言われてるんですよ。『ザル』じゃないんです『枠』なんです。網目もないんです」
朴「あー、駄目だこりゃ」

肝心の速水の相談事は、キャリアを積んで社長という立場になると相手が遠慮したりへりくだったりするようになり、その真意が分からなくなってしまった。

どうすれば相手の真意を測れるだろう、というものだった。

若本「えらい難しいことを」
速水「若本さん、いつも自然体でいらっしゃるから」
若本「うーん、自分中心主義でいいんじゃないかな」

人に引っ張られると不都合が出てくるから、自分の中心だけ保ち、多少動いても動きすぎない。

自分たちはアーティストでもあるのだから、常に自分を中心に考えて、相手の思惑や手の内や間合いは考えることないだろう、という非常に含蓄のある答えだった。

若本「あんたも経営者だから色々大変だと思う。俺なんかは、そういうものに絶対向かないから。経営者になろうとは絶対思わない。全部事務所に任せて自分の仕事だけキチっとやる。集中してやる、というのが僕の在り方だから。自分で経営して仕事をするというのもやり方だから、それはそれでいいしね」

 

朴は思うところがあるのか、若本にこんな質問をぶつけた。

朴「許せない人っているんですか?」
若本「若い頃はいるよ。若い頃は『我』があるからね、自分も向こうも。だから『我』と『我』のぶつかりあい」
速水「我と我がぶつかって、レディー・我我になっちゃうよ」
若本「(笑)」

 

最後のトークテーマは「今後やってみたいこと」

速水は、「成人式」を特集したテレビの中で、還暦から数えて二十を迎えた方たちが生き生きと目標を語っている姿に衝撃を受けて価値観が変わり、色々とやりたいことが出来たようだ。

具体的なことはあまり語らなかったが、バンジージャンプなんかもやってみたいようだ。

 

朴は、女優として貪欲にむさぼれる役をやりたい、と語った。
紆余曲折を経て声優になり、また改めて熱中できるような役に出会いたいようだ。

 

津軽海峡冬景色 / 朴璐美

実は朴にとって芝居に向けてテンションを上げる曲であり、上手く声を出すことが出来れば「今日はいける!」と思う、指針のような曲でもあるようだ。

 

間もなく閉店ということで、今回の収録を軽く振り返った。

たかはし「朴さん、いかがでした?」
朴「いやあ、面白かったです。若本さんのお話、たくさん聞けて」
速水「『仕事』じゃないよね。心にメモすることがいっぱい出来たよね」
朴「うん」
若本「今日は盛り上がったな」
たかはし「盛り上がりましたね」
若本「いつも盛り上がってんだけど、今日は更に盛り上がった。何でだ? アレじゃないか、速水の『銀座の恋』が良かったんじゃないか」
速水・朴「(笑)」

以上で番組は終了。

 

【総評】
★★★★★
今回もたくさん笑わせてもらった。
声優が顔出しで出演する番組は増加傾向にあるが、アニメ・ゲームの宣伝のために用意されたものが多く、延々とアニメの設定やキャラクターの話を聞かされるなど、作品の熱心なファンでもなければ退屈することも少なくない。
顔出しで自由に話せる場所というのは意外なくらい少ないもの。
そんな中、ここまで何にも縛られず好き勝手に喋れる番組は稀だろう。
前回、速水が話したアフレコ現場でイカを炙る話も秀逸だったが、今回の朴が高山と林原から説教された話もまた興味深く楽しめた。
苦言を呈すならば、前々回に引き続き、ST-X配信版では番組がまだ5秒ほど残っているにもかかわらず、バッサリと切ってしまったところだ。
 
 

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