たかはし智秋 と若本規夫のBARに、速水奨と朴璐美が来店

      2016/04/08

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今宵こんな片隅で… #9

2016年2月11日(木) 27分
ST-Xで配信 公式サイト
(月額1,080円の有料会員限定)

【出演】
若本規夫

たかはし智秋

速水奨

朴璐美

 

【概要】
たかはし智秋が『BAR片隅』の何でも包み込んでくれるママに扮し、常連客の若本規夫とアダルトな雰囲気で送るトークバラエティ『今宵こんな片隅で…』
第9回は、ゲストに速水奨と朴璐美を迎えて、今と昔のアフレコ現場の違いや、若本のプライベートまで大いに語り明かす。

 

【見所】
前回はゲストの森田成一と桑谷夏子から新人時代の苦労話や、出会いを求めてパーティに繰り出していることまで、普段では聞けない話を聞きだした『今宵こんな片隅で…』

今回は速水奨と朴璐美という豪華すぎるゲストを迎えて、若本規夫のプライベートや、昔の殺伐としたアフレコ現場を大いに語る。

 

オープニングトークでは、配信がバレンダインデー付近ということで、たかはしから若本へチョコのプレゼント。

たかはしの写真が貼られているので、恐らく本物のチョコではないのだろう。

あ~ん、をする可愛い若本。

チョコ(?)を落としたところで、開店。

 

早速、本日のゲストが登場。

速水奨と朴璐美だ。

若本からゲストに、番組に臨む心がけを伝授。

若本「好きなこと言って。あとで全部カットするから。やばいこと言ってもカット」
速水「分かりました(笑)」

 

乾杯。

速水と若本はAT-Xで放送した『番宣部長SP~今宵、私は宴会部長2015~ 』以来の共演で、朴と若本はWOWOWで放送した『UFC登竜門TUF』の吹き替え以来の共演だ。

そのTUFの現場であった意外な出来事を若本が明かした。

若本「(以前のシリーズ)の打ち上げ行ってね、プロデューサーやディレクターがいた席に行ったら『若本さん、今度は女子(選手のドキュメント)があるんです。で、強い女は誰ですかね?』って言うんだよ、声でね。で、俺は、朴璐美と本田貴子を推薦したんだよ。この2人に間違いないでしょうって言ったら、ちゃんとキャスティングしてんだよ(笑)」
朴「じゃあ、若本さんキャスティングですか(笑)」
若本「俺キャスティングだよ(笑)」

TUFの現場はどうだったかというと、

朴「すごい面白かったんです。ドキュメンタリーで撮っているので、ボイスオーバー的な感じなんですけど、『ちゃんと芝居でやってください』みたいな感じで」
速水「ほう」
朴「私と本田貴ちゃんがそれぞれのチームのリーダーとして、本当にものすごいバチバチして」
速水「実際、バチバチしてんの?」
朴「やってない! なんでですか。めっちゃ仲良いですよ」
若本「いやあ、朴璐美と本田貴子はモノホンだって(笑)」
朴「やめてください、やめてください。めっちゃ仲良しですよ。ねっ、貴ちゃん!」

と、必死にカメラ目線でアピールをしていた。

 

ここで、若本が速水の第一印象を語った。

初めて会ったのは、35年前の『聖戦士ダンバイン』の現場だったようだ。

若本「抜群の二枚目の声なんだよ。今まで居ない声なんだよね。今までの声優にはね。本人もイケメンじゃない? ハンサムじゃない?」
たかはし「そうですね」
若本「それで、本人も意識してる訳よ。『俺は、イケメンだ』ってな」
たかはし「(笑)」
若本「マイクに立つとね、ちょっとすかすんだよね(笑)」

一同、大笑いだった。

若本「非常に僅かなんだけど、微妙に細胞を揺るがしながらね、マイクに向かって、いーい声を出すんだよ。その時はまあ、ワンパターンの声なんだけど」
たかはし「さっきから悪口なんだけど、大丈夫ですか(笑)」
若本「(ダンバインの時は)それほどキャリアないから」
たかはし「あー…」
若本「でも、いい声なんだよ!」
たかはし「そうですね」
若本「その声で、ずーっと生き延びてきてるんだよ。もちろん、キャリア増えてるよ」
速水「ワンパターンで」
朴「そこ拾わないでください(笑)」
若本「この人は間違いなくずーっと残ると思ってたね」

 

一方、速水が抱いた第一印象はというと、

速水「若本さん、ものすごくワイルドだった」
たかはし「ワイルド?」
速水「ワイルドなんだけど、カッチリしてらして」
若本「悪口言っていいんだよ?」
速水「いやいやいや」
若本「ここはね、悪口オーケーなんだよ」
速水「…収録始まる前からお酒飲むタイプではなかった」
若本「(笑)」

若本が笑いすぎて崩れていた。

この番組ではだいぶ羽目を外して、収録前から少々飲んでいるようだ。

 

若本「(ダンバイン以来)度々、共演することになるんだよね。もう数えきれないくらい。それは何でだろう? って思ってね、考えてみると、彼の声と俺の声はね両極にあるんだよな。制作側が声の世界で工夫しようと思った時に組み合わせると楽なんだよ。彼の天使のような声と…」
速水「(笑)」
朴「て、天使ですか(笑)」
若本「一見、一見ね」
朴「ああ、一見」
若本「彼の声と、俺の地獄のヤクザ的な声が組み合わさると、非常に多彩な世界が生まれるんだよね。それは声の世界だけじゃなくて舞台の世界でもそうだけど。必ずその組み合わせっていうのがあると思うんだよね」
速水「そうですね」
若本「それで俺たちも仕事をゴチになったんだよな」
速水「お陰様で」
若本「お陰様(笑)」
速水「大体、僕は若本さんに仕える役とか」
たかはし「はいはいはい」
速水「信長様と光秀だし」
若本「そうそう、光秀だから」
朴「本当だ!」
速水「ふっ、裏切るんだけどね(笑)」
朴「うわっ、満面の笑みで怖いですね、奨さん」

 

続いて、若本が朴の第一印象を振り返った。

最初に記憶に残ったのは、夕方の番組欄『∀ガンダム』で名前を見かけた時だった。

その時、どういう経緯で声の世界に入ったか気になり、ある時初めて声を聞いて、この人は声優の声じゃないなと思った。

だいぶ経ってから共演した際は、朴がブースとモニタールームを自由に行き来していることに驚いた、と語った。

若本「それも、ディレクターの机に座って話してるんだよ。ドーン! とお尻のせてね」
朴「やめてください(笑) 完全にディスってますよ」
若本「俺は『えええーー?』て見てた。そんな女性は今までいないんだよ。特にこの世界ではな。『何なんだ、この自由さは』って見ててね。しばらくしてから舞台を一緒になってね。そういうところから来てるから、そういう振る舞いになるん…」
朴「ちょっと、やめてください! やめてください! やめてください! カットです!」
若本「(笑)」

 

一方、朴が抱いた若本の第一印象はというと、

朴「もう、怖い!」
たかはし「怖い?」
若本「怖くはないよ」
朴「私の中で、怖い人=素敵な人、なんですけど、ある一定の緊張感を常に持っていらっしゃる印象があって。ご自分の世界観を持ってらっしゃる方じゃないと、あの緊張感は出せないなって」
若本「単純に、マイクに向かうときに緊張してるだけなんだよ(笑)」

ただ、上の発言は若本のジョークだったようだ。

アフレコに臨む若本は今はもう緊張をしていないようだ。

若本「マイクで一番いいものを出したいわけじゃない? 一番いいものを出したいと思うと、当然緊張はするんだよね。その緊張を、どこかで解放して集中するなんてことは、20や30じゃ出来ないんだよね。やっと僕はね、50過ぎてから、マイクの前で緊張を解き放つことを、色んな事をやったんだけど、修行をしてね、今は一切マイクの前では緊張しない」

 

『若さんに仕事やプライベートで聞いてみたいこと』というトークテーマでは、若本のプライベートについて聞いていった。

若本は自称・無趣味で、誘われることはあったが出来ないのでゴルフもやらず、博打もやらない。

30~40代の頃はほぼ毎日、日本酒の一升瓶を空けていたようで、マラソンのスタートと同時に呑み始め、ゴールまでに呑み切るという勝負を楽しんでいたようだ。

ただ、あのままの生活を続けていたら今ここに自分はいなかっただろう、とも語った。

若本「間違いなく死んでる。毎日一升あけてたんだから」
速水「ですよね…」

付き合いの長い速水は全て知っていたようで、故・山口健が体験したエピソードを明かした。
若本宅に泊まった際、遅くまで飲んで、朝起きたら若本がいなくなっていた。

周囲を探したら剣道の素振りをしている若本を見つけた、という落語のような話だった。

 

現在の若本は、無茶な酒の呑み方は控えて、朝5時に起きて12時まで体を鍛える呼吸訓練をしているようだ。

色々なところで修業した若本だが、特に印象に残っているのは大道芸の久保田尚という人物に弟子入りしたことのようだ。

5年続いた呼吸法の修行で『裏打ちされていない芝居は人の心に響かない』ということを学んだと明かした。

 

『今と昔の現場で違うと思うところ』というトークテーマでは、昔の現場も今の現場も数えきれないほど経験した若本と速水が思い出話に花を咲かせた。

速水「(昔と違って)早くなりましたね、収録が」
若本「それは圧倒的に言えるな」
速水「みんなスケジュールが忙しいので、抜き取りが異常に多くなった。それこそ『ダンバイン』が始まった時は、僕は違うんだけど、他の新人は別日に予習の時間があった。収録の前の日に」
朴「ええーー」
速水「5時間、6時間かけて」
たかはし「予習は何をするんですか?」
速水「絵をみて…」
朴「あ、今みたいにリハVを事前に渡してもらえないから」
速水「うん、現場で映写してやるものだから。前日にみなさん行ってた」
若本「昔はね、オンリー(録り)なんてないんだよ。誰かがトチったら、また頭に戻るんだよ」

補足すると、現在はデジタル録音なので音声の切り貼りが簡単に出来る。

そのため、下手な人だけを遅くまで残して個別に声を収録したり、忙しい人は別の日にアフレコに来てもらったりと、色々な無茶が通るようになった。

だが、ダンバインの頃は映写機で映像を流して、それを見ながらアナログテープに声を吹き込むという手法しかとれなかった。

ノイズやミスに関しては、今以上に遥かに厳しかっただろう。

若本「抜き、が出来ないんだよな。技術的にな」
朴「怖い…」
若本「怖いの、怖いの。だから有名な話で、ある1時間番組を20分ロールくらいに分けて、その最後に『隊長、ヘリコプターが来ました!』って言うのね。でも、その人は『ヘリコプター』が言えないの。夕方4時に始まって8時くらいに終わる予定が、明け方の3時になってもまだ言えないんだよ」
たかはし「ヘリコプターで?」
若本「ヘリコプターで、また頭に戻るんだよ。だんだん、もっと症状が悪くなって」
朴「症状(笑)」
若本「緊張してるから」
速水「そりゃ、言えないですよ」
若本「明け方になってきて、みんな疲れ切ってるんだよ。険しい顔してな。ようやく、その人が『隊長、ヘリコプターが来ました!』って言えたんだよ。そしたら、納谷五郎さんか誰か知らないけど、『おっ、言えたじゃないか!』って」
たかはし「(テープに)入っちゃったの?」
若本「入っちゃった」
朴「(笑)」
若本「もう一回、頭から」
速水「落語だよね(笑)」
若本「で、何の話だっけ?」
速水「時間が長いって話と、当時映写機だったからスタジオの中真っ暗なのね。マイクのところだけスポットライトで、あの緊張感ってないですよね」
若本「(頷く)」
速水「で、後ろで大御所がタバコをふ~って」
若本「誰だよ、それ(笑) 名前だしていいよ」
速水「言えないです(笑)」
若本「構わないよ」
速水「昔の方、いっぱい吸ってたじゃないですか」
若本「そう、昔はスタジオ禁煙じゃないんだよ。ばかあーって吸ってんだよ」
速水「なんか匂うなって思ったら、あたりめを炙っている人もいたし(笑)」
若本「(笑)」
朴「どういうこと(笑)」
若本「煙で見えないんだよな、画面がな」
速水「そうなんです、そうなんです」
たかはし「いま行きたいな、逆に」
朴「私もその現場にいきたい」
若本「君(たかはし)なんか、行ったら結構、画になるよ。ばあーって吸ってたらね。実に画になる! 西部劇の鉄火場の女」
速水「昔はだから、現場が西部劇みたいでしたよね。しょっちゅう凄い人がやって来て、目が合って、バチーッって」
若本「昔は、今のように『なあなあ』じゃなくて、『あの野郎』『この野郎』が多かったんだよ。あの人とあの人は犬猿の仲、とかね。目を合わせないしね。2人で『う~ん』って、なに唸ってんだって(笑)」
速水「女性同士もあったじゃないですか」
若本「女性もあるのよ、女性も!」
朴「誰ですか? 誰ですか?」
速水「誰って、言えないんだけど」
若本「えーっとね…」
速水「いやいや、やめましょう(笑)」
若本「(笑)」
速水「僕、新人の頃に(犬猿の仲の)両方の女性の大先輩から可愛がってもらっていて、その大先輩が同じ現場に居合わせて、(片方から手招きされて)『ここにいらっしゃいよ、奨くん』って」
たかはし「座席問題だ。それで? それで?」
速水「あとで謝った。こっち座ったから、そっちの人(座らなかった方)に謝った」
若本「そういうのはザラにあったよ。ザラにあったよ」

 

同じトークテーマで朴も語ることになり、

朴「私はこの世代ほどの昔を知らないので。でも、その名残を嗅いだ最後の世代なのかなって思うんです。ディレクターさんは怖いし…」
若本「だぁれ? そんな怖い奴いた? 誰だよ、名前言ってみなよ、カットするから(笑)」
朴「マジですか(笑)」
若本「あなたが出てきた頃は、俺から言わせると羊みたいなディレクターだよ」

若本にとっては羊でも、朴はアフレコ現場でも飲み会でも物凄い緊張を感じていたと明かした。
富野由悠季のブレンパワードでアニメデビューしているので、緊張感は相当だっただろう。

若本「ディレクターもさ、結局、威張りたいんだよな。究極的には。『俺がディレクターだぞ』って言いたいんだよな」
速水「そうでしょうね、きっと。間違ってますけどね。『実るほど頭を垂れる稲穂かな』って」
若本「きみ! いいこと言うねえ! 流石だねえ、速水くん!」

 

『銀座の恋の物語 / 速水奨 たかはし智秋』

速水が女性パートを歌い、たかはしが男性パートを歌った。

楽しいカラオケだった。

 

閉店後、らーめんを運んできた若本が、腕に肉が付いてきたと嘆くたかはしに、

若本「冬来たりなば春遠からじ」

と、アドバイスを送って番組は終了。

 

【総評】
★★★★★
全編通して本当に面白かった。
若本、速水、朴、たかはしが飲みながらお喋りするだけでこんなに笑えるなんて、声や顔からでは想像つかない人の方が多いだろう。
酒が進んだ次回、速水と朴がどんなパーソナルなことを話すか楽しみで、少し怖くもある。
今と昔のアフレコ現場の違いなど、昔からの声優ファンは一度は耳にした話だが、酒を呑みつつ大御所自らが喋るというのは珍しい。
中でも、イカを炙る話はお腹が痛くなるくらい笑った。
アニメや吹き替えでしか声優を知らない人に、是非見てもらいたい番組だ。
 
 

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